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小林よしのり
2022.5.31 07:50日々の出来事

この事態の突破には「狂気」が必要である

昨夜、笹さんから電話があって、1時間くらい話した。
総合Pのことである。
内輪の話だが、メーリスに本当に馬鹿な文章を書くな
と思う。
えらそうに、上から目線で、人を指導してやっている
という感覚がプンプン臭ってくるのである。
しかも精神論で説教しているから話にならない。

世の中には、何を根拠に自分は人から尊敬を受ける
べき立場なのかということが分かっていない奴ら
ばかりである。
それは「肩書き」だけでは不十分だ。

権威主義者なら、「政治家」とか「専門家」とか「学者」
とか「総合P」(わざと入れておく)などの「肩書き」
で権威を感じて従うだろうが、権威主義者でなければ、
「なんでこいつ上から目線なの?」と思うだけである。

人を啓蒙して成長させてやろうなんて、上から目線に
なってはならない!
最近世間では、「上から目線」の「マウント・ヒヒ病」
とか、「謝ったら死ぬ病」とか、変な病気ばかりが
まん延している。

だが、内輪の話だが、総合Pより本気の奴は見当たら
ない。
総合Pの本気は「狂気」なのだが、自分ですらそれに
気づいていない。
わしはこの「狂気」がなければ、男系固執カルトの
「世間」を突破できないと思っている。

「優しい共同体」を望む連中は、本気で突破する気が
ないからだろう。
それはそれでいい。現場第一、日常を大切にしておけば
いい。
だが総合Pの狂気はあまりにも貴重で、人格を変えて
やろうとは思わない。
わしのデビュー作『東大一直線』の主人公・東大通に
そっくりだ。
当時の少年ジャンプで、東大通は嫌いなキャラで1位
だったから、総合Pが嫌われるのは仕方がない。

皇室消滅の危機を突破するには「狂気」を持つ人間が
必要だと、わしは思っているから、総合Pの「上から
目線」の態度や文章を、笑ってみる余裕を持ってくれ
と公論サポーター諸君には頼んでおくしかない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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